はじめに
ARグラスが話題に上がる事の多い昨今ですが、最近のオーディオグラスは実際のメガネとそん色ない見た目で普段使いのメガネとして使用できるデザインのものも現れてきています。
今回紹介するもの以外では、Anker Soundcore Frames Cafeが気になる
今回は、8ヵ月間実際に毎日使用して感じたのHUAWEI Eyewear 2の魅力と実用性について詳しくレビューします!
ちなみに昨年買ったガジェットの個人的ベストバイでした。
基本スペック
まずは基本スペックから確認してみましょう
- スピーカー: 約0.7mmの大振幅ユニット 同一指向性デュアル振動版スピーカー内蔵
- マイク: より口に近い位置でユーザーの声の収音性能が高いマイク。風ノイズ低減設計
- バッテリー: 最大11時間の音楽再生、10分の充電で最大3時間使用可能
- 重量: 約30.8g(レンズ抜き)
- 防塵防滴: IP54対応
- 接続: マルチポイント接続対応、スマホ・PC最大2台同時接続可能
- 充電: マグネット式急速充電(独自規格)
前作と比較して明確な変化点はテンプルがスリム化されている点(約20%スリム化)、バッテリー駆動時間の強化、防水防塵性能の強化、充電時間の短縮などでしょうか。スペックには現れませんが音質も前作よりアップしているとの事です。
外観とデザイン
HUAWEI Eyewear 2の外観的な特徴は、なんといっても普通のメガネと変わらないデザインです。
前作モデルと比較してスリム化したテンプルとファッショナブルな外観が特徴で、軽量設計により長時間の使用でも負担を感じさせません。
Amazonで購入できるモデルは、チタニウムシルバーとウェリントン型ハーフリムの2種類ですが、メガネ店オンデーズとコラボしていてそちらではスクエア型、ブロウスクエア型、ウェリントン型フルリム、ボストンウェリントン型がそれぞれブラック、ブラウンの2色展開で販売されています。
「オーディオグラスってダサいんじゃね?」と思っている方、HUAWEI Eyewear 2はそのイメージを覆す製品かと思います!
オンデーズ実店舗にて装着感やデザインなど確認したい方は、店舗によって置いてある店とそうでないところがあるようなので事前に確認の上行くことを推奨します。
Amazon版は度入りレンズは買えませんが、オンデーズ店舗に本体を持ち込めば有料で度入りレンズに交換可能です。
オンデーズモデルは色々なデザインと可愛らしいブラウン色も選べて女性にもおススメできるわね!
外箱
付属品・ケースなど
充電ケーブル
外観
装着感
実際に数か月使用してみた感想ですが、装着感は非常に快適です。耳への負担が少なく、長時間の使用でも疲れにくいです。
朝起きてから寝る直前まで一日中つけていても耳が痛くならないのは大きなポイントです。
音質と音漏れ
音質は、低音は少なめですが全体的にクリアな音質でバランスの良いサウンドが楽しめます。音の広がり方も自然な感じで立体感や音の定位もしっかりしている様に感じました。
特に、音漏れ防止設計がしっかりしているので、静かなオフィスでも周囲に迷惑をかけることなく使用できます。音量が50%を超えると流石に音漏れが気になる様に感じます。大きな音で音楽を楽しむというよりBGMとして楽しむ用途に向いています。
上下対称的なスピーカー配置で音楽を流すと同時に片側から周囲の音波を打ち消す音を発生させる音漏れ防止設計が実装されています。
特に優秀だと感じたのはマイク品質で、騒がしい環境にいても集音性高く自分の声のみを拾ってくれ、また相手の声もクリアに聞き取る事が出来ました。
ちなみに、ブルータルデスメタルには向いていないんだ。
対応コーデック
対応コーデックはSBC、AACと標準的なコーデックに対応。aptx等には非対応の様です。
まあその辺は割り切っている感じだね。より良い音質や低遅延を求めるなら他の選択肢を選ぼう
機能と操作性
ジェスチャー操作は非常に直感的で、音楽再生や電話の応答が簡単にできます。マルチポイント接続もスムーズで、スマホとPCを同時に接続できるのは本当に便利です。
ジェスチャー操作
メガネのツルの部分をスワイプで音量操作、ダブルタップで音楽再生/一時停止や通話応答/終了などのジェスチャー操作が可能です。Huawei AI Lifeアプリでジェスチャー操作のカスタマイズも可能です。
マルチポイント接続
2台のデバイスを同時に接続することが出来るマルチポイント接続にも対応。片方が再生中の場合は片方は待機状態になります。仕事中にPCと社用スマホに接続しておく事で通知音なども聞き逃す事なくキャッチできるので非常にありがたい機能です。
専用アプリ Huawei AI Lifeについて
ジェスチャー機能の操作割り当てや(割り当てられる機能は限られますが)、自動装着検出のオンオフ、通話音量の自動調整機能のオンオフなどの設定が可能です。
正直そんなに頻繁に使うことはないけどアップデートもここから行うので必須アプリです。
バッテリーと充電
バッテリーの持ちが非常に良く、一日中使用しても問題ありません。自分の使用用途(日に1~2時間の動画視聴と1~2時間のWEB会議と通話)であれば、2日に1回程度の充電でも問題は無かったです。
マグネット式急速充電も便利で短時間で充電が完了します。電池持ちが良いので寝る前やお風呂に入っている間に充電しておけばそこまで急速充電の必要性は感じないのですが、出勤前に充電し忘れたときに何回か命拾いしました(10分間の充電で最大3時間使用可能)
独自規格の充電ケーブルが必要なのでそこだけちょっと残念ですが、それ以外はほぼ完璧です。
長期使用して感じた体験談とユースケース
8ヵ月間使用して感じたのはその利便性と安定感です。長期間の使用でも現状本体に目立つ傷などもなくバッテリー持ちの劣化も感じられず長期で安定して使えると感じました。ただやはり独自規格の充電ケーブルについては少し不便に感じました。
ワイヤレスイヤホンを使用する回数が劇的に減ったことで、メガネ&ワイヤレスイヤホン&マスクの3種類耳に装着していたものが1つ減るので、その点耳への負担も減りわずらわしさから解放された気分です。
ラジオや雑談配信などの音声コンテンツの視聴や、Web会議などでその性能を発揮します。マイクの音質がクリアで相手にしっかりと声が届くので、会議中にストレスを感じることはありません。
ガッツリ音楽を聴きたい!という時には流石に据え置き型スピーカーやワイヤレスイヤホンなどを使用しています。
テレワーク時
テレワーク中にはオンライン会議、電話対応の際に当たり前に日常使用していますし、気分転換に作業用BGMを流したり、ラジオなどのながら聴きイヤホンとしての使用にも最適です。来客時に音楽を止めずにそのまま対応出来たりするのもとても便利です。
一日中音楽を流していても聞き疲れしにくいです
通勤時
駅や電車の中のような周囲の音が大きくかつ耳のちかくに人がいる環境での使用はあまりお勧めできません。音楽などがまともに聞こえるレベルまで音量を引き上げたら隣の人の迷惑にはなると思います。
自分は家から駅までの移動中に使用し、電車の中では別途ワイヤレスイヤホンを使用していました。ただ、音声中心のコンテンツならそれほど大きく音量を上げずとも聞き取れるので、オーディオブックや音声学習などには電車移動中でも全然使えると思います
出社時
出社時にはテレワーク時と同様オンライン会議、電話対応の時に使用。正直、音量20%~30%位であればオフィスで仕事しながらでも他の人に気づかれる事なく使用する事が出来ました。厳しい会社とかではおすすめしませんが自己責任にてどうぞ…!
残業時についつい気になって野球中継の音声を流しながらお仕事したりしています……。モルキシ悪い子!
外食中
前提、外食中のイヤホンはマナー的にそもそも良くないです!ただどうしても野球中継のラジオやお気に入りのVtuberの動画を聞きたい……!
というときにこっそり周囲に気づかれることなく使用したりしています。周囲の音も聞こえるので聞きながら会計もそのまま出来ますし、何よりイヤホンだと自分の咀嚼音が気になる事もありますが、それが全くないのでメッチャ快適です。
長期使用して感じたメリット・デメリット
ここまで長期使用していて自分が感じたHUAWEI Eyewear 2の最大のメリットは、Web会議や携帯電話の使用時にいちいちイヤホンをつけ外しする手間なくシームレスに会話が始められる事につきます。これが便利すぎてもう手放せる気がせん…!
デメリットで気になった部分でいえば、時々Bluetooth接続に不安定さがあるところ。たまにですがBluetooth接続はできているのに音声が聞こえなかったりでBluetooth接続オンオフして再接続する必要が発生したりと、アップデートで改善してほしいな~と思いました。
メリット
- シームレスに利用できる利便性
- 快適な装着感
- 音漏れ防止設計
- 長時間のバッテリー寿命
- ジェスチャー操作の使いやすさ
- マルチポイント接続の利便性
デメリット
- 独自規格の充電ケーブル
- マルチペアリング切り替え時にラグがある
- ペアリングの不安定性
まとめ
総評として、HUAWEI Eyewear 2は非常に優れたオーディオグラスです。メガネとしての快適さとオーディオ機能が両立しており、ビジネス含めた日常的な使用に最適です。購入を検討している方には、ぜひ一度試してみることをお勧めします!
普段メガネを使用していない人がわざわざ選択する必要は無いと思いますが(その場合HUAWEI FreeClipなどのオープンイヤー型のながら聴きイヤホンをおススメします)、日常的にメガネを装着している人であれば、「次の買い物リストに加えてみては?」と自信を持って言える一品です!
生活の一部として切り離せないデバイスと化しているレベル。超おススメします!